VHT TrackBiteの感想 in ケイズ

ドラッグ競技(Drugじゃないよ)でコースに塗布するグリップ剤、VHT TrackBiteをタイヤに塗ってミニサーキットを走ってみました。動機としては「最近低調なタイムを更新できれば/できなくても走行会のネタにはなるでそ」という不純なものでした。練習しろよ。

んでケイズで3本走るくらいのお値段でキノクニさんから購入。説明が機ではタイヤに塗ってもOK、とあって期待感UP。

現物は思いの他低粘度、最近流行のバシャバシャオイルかそれ以下です。特徴としては甘い匂い(不健康系)、手に付くと糸を引く(洗っても落ちにくい)、水性ではない(刷毛や桶を水で洗うとカピカピ)といった所であります。

言うが早いか塗ってみました。しかもぶっつけ本番。



結論から言えば、ミニサーキットやジムカでの使用は手間の割にイマイチという所でしょうか。塗った直後の周回では若干滑り気味で「逆効果なのでは」とかなり不安になる動きです。多少熱が入ると縦方向に一定の効果が感じられますが、縦横のバランスが悪い印象。立ち上がりで横に流れ難く車が前に出る実感はあるのですが、タイム的には大して効いてない様に感じられます。Gとか比べると何か分るかもしれませんが、未だにGPS買ってないんだよねェ。
そしてぶっつけ本番の走行会では「お、もしかして効いてる、効いてる(イヒ」と調子に乗っていた所、90degコーナーで斜めにすっぽ抜けて刺さりました。酷いオチ。その後もめげずに使ってましたが、TrackBite代も手間代もペイしません。人柱として話のネタになったから良いような物です。情け無用の競技屋さんが、規定の緩い地方競技に投入しない時点で「効果なし」と判断しても良いでしょう。(おいおい)

但し、TrackBite自体の効果を否定する物ではありません。と言うのはミッションブロー車両の後片付け中に、多少コースに散布しました所、結構良好なグリップを得られたという手応えがありました。静的な摩擦係数は明らかに上がっていますが、摩擦円を描くとどうなってしまうのかなという疑問はあります。

また、タイヤに塗布した場合はその効果がどういったメカニズムによる物なのか良く分りません。教えてテルミー。タイヤ表面に塗布した分は比較的短時間で失われていきますが、グリップ感は残っているように感じます。最初滑り気味なので、相対的に食うだけに感じるのでしょうか。タイヤソフナーと違って、タイヤ自体の化学的な改質は無いと思っています。塗った場合の減りの早さから(定量的な評価ではありませんが)、べとべとになる→ダストを拾う→そこから表面をゴシゴシする→綺麗な面がコンニチハ、と要はドレッシングの様なイメージです。勝手な想像なので実際どうなってるかは分りませんw